オペラの起源と歴史を探る
突然ですが、皆さんのお好きな曲のジャンルはありますでしょうか?
J-popやハードロック、演歌等のジャンルが日常的にありますね
もちろんクラシック音楽も1つのジャンルになります!
ただ一概にクラシック音楽と言ってもその中でもジャンルが分かれます
宗教曲やバレエ音楽など…結構分かれるんですね〜
そんな中から今回は「オペラ」についてざっくりと書かせていただこうと思います!
それでは参ります٩( ´ω` )و
オペラとは?
そもそもオペラとは?と言うところから触れていきましょう!
オペラとは簡単に言うとオーケストラ伴奏付きの歌劇といったところでしょうか?
舞台上には背景や小道具などの舞台装置を使用し、伴奏に合わせ歌われる音楽劇の事を指します
有名なオペラとしては「カルメン」や「フィガロの結婚」などが挙げられますね
因みにワーグナーの「ニーベルングの指環」等はまたオペラとは少し違う『楽劇』というジャンルになりますが、そのお話はまた今度(*´ `*)
オペラの誕生
さて問題です!
オペラはいつ誕生したでしょうか?
正解は16世紀末と言われています(考える時間も解答時間も与えないスタイル( ≖ᢦ≖))
16世紀末にイタリアのフィレンツェにカメラータと呼ばれるサークルが結成されました
このカメラータが古代ギリシャの悲劇を音楽劇で復興させようと取り組んだのがオペラの始まりとされてます
元々15世紀〜16世紀の期間を西洋音楽史では「ルネサンス時代」と呼ばれます
ルネサンスとは「再生」という意味を指します。
古代ギリシャ・ローマの文化の再生がルネサンス時代の特徴になります
何故オペラが誕生したのは16世紀末なのかというと、音楽のあり方が新しくなったことが関係してます
ここではあまり詳しくは触れませんが、15世紀までの音楽はメロディーがあまり動かず、『美しさ』を表現する音楽が特徴でした
しかし16世紀後半になると和音が発見され、
和音の上で1つの旋律が歌われる「モノディー」という新しい形の音楽が誕生しました
この「モノディー」と言うスタイルがオペラの土台にピッタリだったのです!
16世紀末に古代ギリシャ悲劇を再生できる音楽の様式があったからオペラを作曲できたということ
因みにカメラータのメンバーの中にはイタリアの物理学者である有名なガリレオガリレイの父ヴィンツェンツォ・ガリレイもメンバーだったそうです(´・∀・`)ヘー
最古のオペラ
16世紀末にオペラが誕生したことは前章で触れました
では最古のオペラは何なのでしょうか?
ここでは[最古]の定義別にご紹介させていただきます!
史上初のオペラとされるのは1598年に演奏されたであろう「ダフネ」
作曲者はカメラータのメンバーでもあったヤコポ・ペーリ
しかしこの「ダフネ」は現存している楽譜が一部しか残っていないので現在では演奏どころか、全体がどの様な作品だったか分かっていません…
では楽譜が残っている最古のオペラは?
それは1600年作曲ペーリとカッチーニ(こちらもカメラータのメンバー)の「エウリディーチェ」
こちらは楽譜も現存しています
しかし今ではほとんど演奏されません…
ではでは!楽譜も残っていて、今でも演奏されることがある最古のオペラは何でしょう???
それは1607年に上演されましたクラウディオ・モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」
このモンテヴェルディが音楽史上で重要なキーパーソン!
彼はイタリア語による世俗的合唱曲「マドリガーレ」という音楽ジャンルを中心に新しい風を吹かせます
それまで(ルネサンス時代)の音楽の特徴としては旋律の動きはあまり無く、美しく滑らかに流れる様な音楽が特徴でした
しかしモンテヴェルディはマドリガーレに不協和音や半音進行など、
音楽を劇的でドラマチックなものへと進めました
もちろんその過程で批判するものとの論争もあった様ですが、
「歪な真珠」を意味するバロック時代に音楽史を進めた事には間違い無いでしょう!
オペラで一悶着?
ここまでオペラという1つのジャンルについて触れてきましたが、
そのオペラの中でも枝分かれしているのです…(複雑ですね)
イタリアで誕生したオペラは次第にヨーロッパ諸国に広がりました
そして時代が進むとともにオペラで扱う題材にも変化が現れます
元々古代ギリシャの悲劇を復興することがオペラの始まりでした
18世紀になるとオペラは2種類に分類されます
1つは古代神話や悲劇を題材にした「オペラ・セリア」
もう1つは世俗的な喜劇などを扱った「オペラ・ブッファ」
17世紀に誕生したオペラは、オペラというジャンルの中でもこのように枝分かれしたんですね〜
そしてこの様に新たなオペラが出てくるといつの世も一悶着あるもので…
それは1752年パリで起きます
イタリア人バンビーニがフランス人作曲家のリュリのオペラの幕間劇としてイタリアの作曲家ペルゴレージの「奥様女中」を上演したことがきっかけです
フランスではこれまでイタリア様式を排除した形で音楽が発展してきましたが、そこにイタリアオペラが入ってきて、
明るく庶民的な音楽と、神話や英雄をモチーフとした音楽と2つの派閥が形成されました
この論争のことを音楽史で「ブフォン論争」と呼ばれます
1754年にバンビーニのパリ強制退去によって論争は静まりますが、
音楽史に限らず、この様な論争はあるものですね
まとめ
今回はオペラについて書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
オペラの作られた背景などざっくり書かせていただきましたが、
これを機に一度オペラを見に行かれてはいかがでしょうか?
それでは今回はこの辺で!
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