楽譜の歴史①読める楽譜になるまでの記譜法のバトン

皆さん!突然ですが、演奏してみたい曲がある時、どうしてます?(´・ω・`)?

おそらくは皆さん、楽譜を見て演奏されてると思います、

中には耳を使って演奏する、いわゆる耳コピがメインで、楽譜が読めない方もいらっしゃるかと思いますが、

作曲家が頭の中で組み立てた音楽を音程や音の長さを記録し、演奏者に伝え

演奏者は楽譜に記された音楽を再現することができる!

普段よく見る楽譜ですが、現在の楽譜が出来るまでにも様々な試行錯誤があったのです!

今回はそんな「楽譜」の歴史について触れていこうと思います٩( ´ω` )و

最古の楽譜は紙ではない?

楽譜と聞くと皆さんはどの様なものを思い浮かべるでしょうか?

多くの方は白い紙に書かれた五線譜に音符が書かれているものを想像するでしょう( ˇωˇ )

しかし、今では考えられない様なものに記されていた時代があるのです!

楽譜の歴史の出発点は古代ギリシャ時代と言われています

断片的に残っている楽譜もありますが、

完全な形で現存する最古の楽譜は1世紀〜2世紀頃に作られたとされる楽譜が残っています

さて!この現存する(完全な)楽譜、何で記録されていたでしょう?

『紙』の楽譜が主流になってくるのは15世紀以降になります

では、羊皮紙??

羊皮紙はありましたが、そこまで一般的ではなかったようです

では何に記録したかというと、『石』!Σ(・ω・ノ)ノ!

トルコで発掘された「セイキロスの墓碑銘」が最古の楽譜の一つ

その名の通り、墓石に歌詞が刻まれ、歌詞の上には旋律の動きを指示する記号がつけられています

この時代、現在の『音符』はまだ使われておらず文字で楽譜が作られていました( ˙˙ )へぇー

音の高さはギリシャ文字のアルファベットで指示されて、楽譜として正確でした

石に記録したことも耐久性に優れ、「最古の楽譜」として残った特徴になりますね

思い出すための『メモ』だったネウマ譜

前章で触れた「セイキロスの墓碑銘」では文字譜で音の高さを記譜し、その上に記号を用いて旋律の動きを指示していました

時代は飛び、9世紀になるとグレゴリオ聖歌の発展に伴って「ネウマ記譜法」が登場します

初期のネウマ譜には今の楽譜に見られる五線譜のような横線は無く旋律の動きを曲線で表し

音の高さを視覚的にわかるようにしました!

しかし!この記譜法では基準となる音の高さが曖昧だったのです…( ´・ω・`)

つまり、旋律というより、歌詞の抑揚を視覚化したものが初期のネウマ譜だったのです

今だとその様な楽譜は困るかもしれません…しかしながらこの時代の音楽は『娯楽』というより神とつながるための『捧げ物』に近かったのです

そのため新曲を歌うためではなく、教会で歌う修道士が思い出すためのメモに近い感じだったのです

ではどの様にして修道士たちは聖歌を歌えるようにしたのでしょうか?

その答えは『口承』!

口で伝え耳で覚える、そしてネウマ譜で思い出す

この時代の楽譜は元のメロディを知らないと歌えなかったのです( °o°)

楽譜に起こる革命

今では考えられない楽譜を見て正確に音を取ることができない記譜法に革命が起きます!

11世紀にイタリアの修道士グィード・ダレッツォがそれを起こします

彼が行ったのは楽譜に複数の横線を書き色も使って基準の音がわかる様になったのです

赤色の線=F(ファ)の音黄色の線=C(ド)の音

これにより、楽譜を見た瞬間に何の音から歌うのかがわかる様になりました(><ノノ゙パチパチパチ~

因みに彼は現在使われている『ドレミ』という階名も発明してます!

この時代では最終的に四本の線を使った四線譜まで進化しました

因みにこの時に線の横に書かれた「F」や「G」という文字が現在の楽譜でも使われている「ト音記号」や「ヘ音記号」のルーツになったと言われています

音の長さの改革

さて、グィードによって音の高さの問題は解決しました

では次は?そう!

音の長さ(リズム)の改革です!٩( ´ω` )و

先に触れたネウマ譜では曖昧なメロディ(音の高さ)の動きはメモ程度に記されていました

しかし音の長さについては言葉のイントネーションに委ねられていました

少し時代が進み12世紀から『モードリズム』と呼ばれるリズム記譜法レオニヌスが属していたノートルダム楽派によって考案されたと考えられています

このモードリズムとは6つのリズムパターンから作られ、少しずつ『言葉』から音楽が自立していく様になります

そして、13世紀に『計量記譜法』が登場!

計量記譜法とはそれまで言葉の抑揚や決められたリズムパターンにとらわれず、

音符の形によって音の長さを明確に示すことができる様になりました\_(・ω・`)ココ大事

つまり、曖昧だったリズムが6つのパターンで表される様になり、その後、計量記譜法によって音符そのものが音の長さを記せる様になった

これによってより複雑なリズムを表現できるようになりました٩(>ω<*)و

(楽譜の歴史②に続く…)

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