バロックバイオリン🎻
皆さんこんにちは!
以前バイオリンの歴史について書かせてもらった際、
ほんっっっとうに少しだけバロックバイオリンについてふれました!
という事で今回はバロックバイオリンについて書かせて頂きます!
それでは参ります!٩( ´ω` )و
Contents
バロックバイオリンとは?
バロックバイオリンとは、バイオリンが制作され始めた17世紀〜現代のバイオリンに改造される前の楽器、又はその複製品の事を指します!
19世紀以降に改造された(現在主に我々が使用している)バイオリンをモダンバイオリンと言います!
モダンバイオリンとの違い
前ブロックで19世紀以降に作製・改造されたバイオリンをモダンバイオリンと書きましたが、
実際[バロックバイオリン]と[モダンバイオリン]とでは何が違うのでしょう?σ( ̄^ ̄)?
ここではそれらについて触れていきます!
楽器本体の違い
ここでは以下の改造された一部についてとりあげます!
- 指板の長さ
- ネック
- 駒
- バスパー
- 顎当て
胴体の違いとしては、先ずは指板の長さに注目します。
バロックバイオリンの指板は短く、モダンバイオリンは指板は長く作られています。
これは出せる音域(特にE線の音)を増やしたかった事にあります!
そしてその指板の裏のネックもバロックでは胴体と真っ直ぐだったのが、
モダンになり角度がついていきました。
駒の高さも少しずつ高くなります。
これにより弦の張力が強くなるので、それを支えるため胴体の中のバスパーと呼ばれる物も太くなりました。
そしてもう一つ目に見えて分かるのが、顎当ての存在です。
現在バイオリンを弾く際我々は顎当てに顎を引っ掛けて演奏しますが、
バロックバイオリンにはその顎当てが存在しません!
当時は肩にのせて左手で支えて演奏していたのです。
弓の違い
改良されたのは胴体だけではありません!弓も変化していきました!
現在の弓の形は基本的に弓のスティックの中間部が弓の毛側に反っている状態です。
しかしバロックバイオリンでは、直線の形であるか、又は弓の毛とは逆側に膨らんでいる形でした!
バロックの弓の形では弓の毛の張力が弱かったのですが、
モダンの形になり張力を強くする様に改良されたのです
何故改造された?
さて!
ここ迄どの様な違いがあるのかふれてきましたが、次はその理由についてふれていきたいと思います!
理由を探るには先ず、バロック、モダンそれぞれのバイオリンが使われていた時代背景を見なくてはなりません。(๑•̀ω•́๑)
バロックバイオリンの時代背景
バロックバイオリンが使われていた時代は17世紀〜18世紀中頃
この当時は今と違いホールでの演奏会というものは少なく、宮廷や協会での演奏が殆どでした。
更に言えば17世紀は絶対王政主義の時代!
バイオリンなどの器楽曲は貴族の生活のいわゆるBGM的な存在だったのです!
故に当時は大きな音ではなく「語りかける」様な演奏を好まれていました。
改良された19世紀
しかし時代が移り19世紀!
フランス革命等で貴族中心だった時代が終わり、市民が力を持ち始めます。
音楽も貴族の持ち物から解き放たれ、市民が聴くことができる時代がやってきたのです!(*゚∀゚)!!
それに伴い、演奏する場所にも変化が出てきます。
それまでは宮廷や協会等で演奏されていたのが、1000人を超えるようなホールで演奏されるようになります。
そうなってくると問題なのは音量が必要になって来ること。
そこで前にふれました楽器の改良が行われてくるのです。
{モダンバイオリンとの違い}にて書かせて頂きましたが、
駒を高くして弦の張力を上げたり、弓の構造を変え毛の張力を上げたりと、
大きな音を出せるようにと工夫をしていったのです!
今までは[語りかける]音楽だったのが19世紀以降[歌を歌う]音楽に変化していったのですね(´-ω-`)ナルホドナ
そしてもう1つ挙げるとすれば、表現の多様化です!
ロマン派になると超絶技巧等を得意とする「ヴィルトゥオーソ」が人気になります。
その一人がニコロ・パガニーニ
彼は演奏するにあたり新たな超絶技巧を開発していったのですが、
それはバイオリンの改良があってこそ。
つまり、バイオリンで表現できる幅を増やすために改良されたといって良いでしょう!
まとめ
如何でしたでしょうか?
今回はバロックバイオリンの歴史についてふれさせて頂きました。
まだ踏み入れていないものも有るので、
それについてはまた今度紹介させてもらえればと思います!
現在でもバロックバイオリンを使用した演奏会はあるので、一度足を運んでみては如何でしょうか?
それでは今回はこの辺で!
習志野市・津田沼・谷津 和田バイオリン教室♪